ゴルフ場も桜が満開でいよいよシーズンが始まります。
シーズンが始まるというのは、芝生の活動も始まるという事です。
ベントグリーンは、芝生の生産が活発になってくる事から、刈込回数も増えていき、フェアウェイの高麗芝は、冬の茶色から新芽が吹き出しだんだんと緑化していきます。
この時期、1回目のフェアウェイの刈込を終えるとフェアウェイは新緑の緑に、ラフは茶色となります。
そんな中、グリーンのトレンチャー工事の様子を紹介します。
トレンチャー工事の大きな目的は「透水性の確保」です。
写真のトレンチャーという機械を使用して、床が粘土質のグリーンを掘削してコルゲート菅を埋没させ透水を確保する工事です。
近年の梅雨時期の長雨や、夏季におけるゲリラ豪雨に対応するためにも必要な工事の一つです。
まずは、グリーンのベント芝をソードカッターで切ります。
その次にトレンチャーを使用して掘削していきます。
掘削の深さは、その土地の土質や粒度を調査した上で、適切な深さを決定しました。
掘削が終わると固結した土を取り除き、コルゲート菅を敷き詰めていきます。
このコルゲート菅が優れもので、360度どこからでも水を吸い込んでくれます。
コルゲート菅を敷き詰めると次に砂利を敷き詰めてコルゲート菅の目詰まりを防ぎます。
砂利の上に改良剤をミックスしたピュアサンドを敷き詰め、水で締固めます。
芝を張戻し、ローラー転圧で施工完了となります。
昨年は、梅雨の長雨で梅雨開けが8月1日まで長引きました。
今年の予報では、昨年よりかは梅雨開けが早まるとの事ですが、この時期から夏越しの準備を一つ一つ行っていくアイエヌエーです。